海外旅行の必須アイテムといえば、もちろんパスポート。
イギリスのコンサルティング会社であるヘンリー&パートナーズが2018年3月に発表した「Visa Restrictions Index 2018」で日本のパスポートはシンガポールと並んで世界1位になりました。
2017年の5位からジャンプアップ。
でもどうやって順位を決めているの?
気になったので調べてみました。
日本のパスポートは世界1位!
発表されたランキングによると、1位が日本とシンガポール、2位がドイツ、3位がデンマーク、フィンランド、フランス、イタリア、スウェーデン、スペイン、韓国と続いています。
尚、最下位はアフガニスタンとなっています。
ここ数年1位だったドイツを抜いて、ランキング発表が始まってから初めての1位獲得。
やっぱり1位って嬉しいですね。
このランキングはビザなしで渡航できる国の数を比較したもので、日本のパスポートを持っていると世界の180か国にビザなしまたはアライバルビザ(到着時に空港などで取得可能なビザ)で入国できるんです。
ESTAやETSA、eTAなどの電子ビザが必要なアメリカやオーストラリア、カナダもビザなしで渡航できる国に含まれているようです。
この180か国という数字は、調査対象となった199の国と地域の中で最多。
世界のほとんどの国にビザなしで訪れることができる、とっても自由度の高いパスポートとなります。
下記のサイトで詳しいランキングを確認できます。
https://www.henleypassportindex.com/global-ranking
濃い色で塗られている国がビザなしまたはアライバルビザ、電子ビザで入国できる国です。
そのうちすべての国にビザなしで訪れることができるようになるのでは?と期待が高まりますね。
ちなみに下記サイト「PASSPORT INDEX」では1位がシンガポールと韓国、2位が日本とドイツ、3位がデンマーク、スウェーデン、フィンランド、イタリア、フランス、スペインとなっています。
微妙に差がありますが、3位までに入っている国は全く同じ。
やはりこれらの国々のパスポート力は強いってことですね。
https://www.passportindex.org/
2019年のランキングはこちら。
日本人のパスポート取得率
世界180か国に自由に旅することができるのに、外務省によると日本のパスポート所持は4人に1人の計算とか。
2015年から増加傾向が続いているそうですが、たった25%の所持率です。
年代、性別発行数では30歳未満の割合が42.8%を占め、男女別では女性が51.9%となっています。
特に20代においては女性が57%を占め、男女比が大きく異なっているよう。
女性の方が好奇心旺盛なんですかね?
都道府県別でみてみると、発行部数が多いのは東京、神奈川、大阪。
逆に少ないのは島根、鳥取、高知となっています。
そして驚くべきことに、日本のパスポート取得率は先進7ヵ国(G7)の中でなんと最下位!
ここ数年、海外からの観光客は右肩上がりに増えているのに、日本人は外に飛び出していきたくならないのでしょうか?
せっかく自由度の高いパスポートを取得することができるのに、もったいないと思いませんか?
パスポート取得にかかる費用
パスポートを取得・更新するには下記の費用がかかります。
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 計 |
10年間有効な旅券(20歳以上) | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
5年間有効な旅券(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年間有効な旅券(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
※都道府県収入印紙は都道府県によっては、現金払いとしているところもあります。
20歳以上だと、10年間有効のパスポートが安くておすすめですよね。
ものすごく出張や旅行に行くから、10年間有効のパスポートじゃ白紙のページがなくなってしまう!という方は5年間有効のパスポートをおすすめします。
国際観光復興法
新しい法案「国際観光旅客税(出国税)法」が可決され、2019年1月7日から日本人か外国人かを問わず日本からの出国時に1人1,000円を徴収されることになりました。
2歳未満の子どもと、海外から到着して24時間以内に出国する乗り継ぎ客は除外されるそうです。
徴収した税金は「快適な旅行のための環境整備」「体験型観光の満足度向上」「日本の魅力に関する情報発信強化」などの分野に使用される予定。
鉄道など公共交通事業者の努力義務として、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」の整備やトイレの洋式化を追加。電子決済システムの導入や、定額で乗り放題となる周遊パスの発行なども促すそうですが、旅行者から徴収するしか方法がなかったのでしょうか?
海外ではオーストラリアや韓国が同じような税金を徴収しているようなので、時代の流れなのかもしれませんが、少額とはいえ余分な出費が増えることによって、海外への足が遠のかなければいいのですが。
まとめ
世界のいろんな国へビザなしで訪れることができるのに、パスポートを持っている人が約25%なんて少なすぎると思いませんか?
イギリスは約70%、カナダは約60%と日本と比べるととても保有率が高いです。
アメリカは約35%と低いようですが、自国にたくさんの国立公園などがあるため、まずは自国を見て回る方が多いようです。
もちろん日本国内にもたくさんの素晴らしい場所があるので、国内を旅するのはとっても価値のあることですが、国外に飛び出していろんな文化に触れ、新たな感覚を身に着けるのも楽しいと思いませんか?
言葉もわからない未知の国を訪れてみると、新たな自分に出会えるかもしれませんよ。
もちろん新たな自分に出会えなくても、楽しく旅できればそれは立派な経験になると思います。
せっかく世界1位のパスポートを取得することが出来るのだから、最強アイテムを手に入れて、世界の色んな国へ出かけませんか?
自分の訪れた国を塗りつぶしていくのはとっても楽しいですよ。