石垣島から日帰りで波照間島に行ってきました。
石垣港離島ターミナルから高速艇で約70分。自然豊かな日本最南端の島で波照間ブルーとヤギに癒されました。
アクセス
石垣港離島ターミナルから高速艇で約70分。2022年4月時点の料金及び時刻表は以下のとおり。
時刻表は季節によって変更するので、詳しくは安栄観光のWebサイトでご確認ください。
片道 | 往復 | |
大人※中学生以上 | 4,070円 | 7,830円 |
小人※小学生 | 2,040円 | 3,930円 |
障碍者割引 | 2,500円 | 5,000円 |
石垣発 | 波照間発 |
8:00 | 9:50 |
11:45 | 13:15 |
15:30 | 17:20 |
今回は安栄観光の波照間島サイクリングコースを利用しました。
石垣島⇔波照間島の往復船代とレンタサイクルがセットになったプラン。指定ホテルから石垣港までの送迎もあります。
料金は8,500円ですが、往路のJAL機内で貰った「ちゅらナビ」を見せると10%OFFになります。
波照間島は意外に起伏が激しいと聞いたので、我が家は電動アシスト付き自転車を予約しました。電動アシスト付き自転車は+1,000円、現地のレンタルショップでの支払いとなります。安栄観光のツアー代はカード利用OKですが、現地での支払いは現金のみなので注意してください。
料金:8,500円
出発時間:8:00または11:45(集合時間は出発の20分前)
スケジュール:石垣港⇒波照間港⇒レンタルショップ⇒フリータイム⇒波照間港⇒石垣港
ツアーといっても添乗員がいる訳でも団体行動する訳でもありません。ホテル⇔石垣港の送迎はあるけど、それ以外は全てフリー。帰りの船も好きな時間に乗船できます。レンタルショップへも港へ到着後各自徒歩で向かいます。我が家はホテルからの送迎を利用しなかったので、ツアー感はゼロでした。
この日はほぼ満席の乗船率。我が家は出航10分くらい前に乗船したんだけど、既に窓際はいっぱい。眺望は諦めて真ん中の座席に座りました。
その後もどんどん乗船してきて、グループやカップルは離れて座っていたので、みんなで一緒に座りたいなら早めの乗船をおすすめします。
波照間までの航路は揺れる時があるので心配していたけど、この日は大して揺れず(爆睡していたので気づかなかっただけかも?)、9時10分過ぎに波照間島に到着しました。
レンタルショップ
島には離線バスやタクシーはないので、移動手段は徒歩、レンタサイクル、レンタルバイク、レンタカーとなります。
レンタカーやレンタルバイクは台数が少ないので事前予約がおすすめ。レンタサイクルは予約の必要はないけれど、電動アシスト付き自転車を借りたい場合は予約した方がいいかも?
波照間港ターミナルを出てすぐのところにあるオーシャンズ。今回はこちらを利用しましたが、ここから坂を少し上ったところにもう一件レンタルショップがあります。
フェリー到着後はほとんどの人がレンタルショップへ行くので行列が出来ていました。が、安栄観光の予約チケットを持っていると優先的に貸し出ししてくれます。多分手続きの必要がないからだと思います。
波照間島マップ
波照間島は周囲約15km、人口約500人。有人島としては日本最南端の島。沖縄本島より南西400kmに位置しています。島名は「最果てのウルマ(サンゴ礁)」に由来すると言われています。
波照間港のフェリーターミナルに地図があるので、貰っていくと便利。
集落にある売店の営業時間や観光マナー、おすすめルートなどが載っていて便利です。
サイクリングスタート
紹介するスポットの順番は我が家が廻ったルートではなく、こんな風に廻ったら効率良いのでは?と思うルートです。良かったら参考にしてください。
泡波酒店
まず最初に訪れてほしいのは泡波酒店。(泡盛に興味の無い方はスルーして下さい。)日本最南端で作られている泡盛「泡波」を定価で販売しているお店です。ネットで購入することも可能ですが、とにかく値段が高い!定価の5倍以上します。
販売しているのはミニボトル(100ml)、360mlボトル、600mlボトル、1,800mlボトル、4,500mlボトルの5種類。ミニボトル以外は販売数が少ないので争奪戦です。
この日も私たちがお店を訪れる直前にツアーの方々が訪れていたようでミニボトルと4,500mlボトル以外は完売。流石に4,500mlを持って帰るわけにはいかないのでミニボトルのみ購入。残念。確実にゲットしたいならフェリー到着後直ぐにお店に向かうことをオススメします。
コート盛
サンゴ石を螺旋状に積み上げた見晴台。17世紀半ばの琉球王朝時代に不審船などの監視を目的に作られたと言われています。現在は展望台として観光スポットとなっていますが、見晴らしはそれほどでも…(以下自粛)
日本最南端の派出所
八重山警察署 波照間駐在所。日本最南端の駐在所です。
建物には日本地図が書いてあり、波照間島の位置が赤で記されています。チェックしてみましょう。
波照間空港
島の西側にある波照間空港。2007年に琉球エアコミューターが撤退後、エアードルフィンが石垣⇔波照間路線を引き継いだものの、2008年に経営破綻して休止しています。
2015年に第一航空の就航を見越して新ターミナルをオープンしたけれど就航が見送られ、今だに新ターミナルは一度も定期空港路線には使われていません。現在は緊急患者の運搬用として機能しているようです。
一度は就航をあきらめた第一航空が2021年12月を目標に石垣⇔波照間の就航を再び目指していましたが、新型コロナウィルスの影響で延期になっています。
日本最南端の碑
港とは反対側の南側の高那崎にあります。「日本最南端の碑」の手前にあるのが「日本最南端平和の碑」。こちらの方が大きくて立派なので勘違いする人がいるのでは?
「日本最南端の碑」は沖縄の本土復帰前の1972年に作られました。碑に続く遊歩道「蛇の道」は日本全国から集められた石で作られていて、絡み合った2つの蛇は「もう二度と戦争で離れ離れにならないで」という思いが込められているそうです。
うりずん(沖縄旧暦で2、3月、春分が終わって梅雨入り前までの過ごしやすい時期のこと)の季節はあちこちに花がいっぱい。赤やブルーの綺麗な蝶がたくさん飛んでいました。
碑がある高那崎は琉球石灰岩が波によって侵食されてできた断崖絶壁が約1km続いていて、南風にあおられた荒波が打ち寄せて迫力満点。コバルトブルーとエメラルドグリーンの美しい海に砕け散る白波が圧巻。
遠くに見えるのが星空観測タワーです。
島には至る所にヤギがいて、草をはむ姿にほっこり。近づいていくと逃げてしまうヤギや物おじせずに草を食べ続けるヤギなど、性格はいろいろ。たまに子ヤギもいて癒されました。
浜シタン群落・ペー浜
浜シタンとはミズガンピと言うミソハギ科の常緑高木のこと。樹齢数百年の大木もある浜シタン群落は竹富町指定の天然記念物になっています。
向こうに見えるのがペー浜。ペーとは八重山の方言で南を意味しているそうです。でも浜があるのは島の西側。まぎらわしい名前ですね(笑)
とっても綺麗な天然ビーチですが、潮の流れが速いため遊泳禁止。目で楽しむビーチです。ペー浜を港の方に歩いていくとニシ浜とつながっています。
ニシ浜
波照間島に来たら絶対に見ておきたいビーチがニシ浜。真っ直ぐ伸びる坂道の先に見えるのは、目が覚めるような綺麗なエメラルドブルーの海。思わず声が漏れてしまいます。
ビーチへと続く坂道から海を見下ろすと、目の前に波照間ブルーと呼ばれる美しい色をした海が広がっています。
港から近いのにこんなに綺麗な海が広がっているのが信じられないくらい。ここは本当に日本なのかと疑ってしまいそう。
珊瑚砂の真っ白なビーチと波照間ブルーの海。遠浅の海なので初心者でも安心してシュノーケルが楽しめます。
八重山諸島の海開きだった日に訪れたんだけど、さすがに水はまだ冷たかったです。それでも海水浴やシュノーケルを楽しむ人たちで賑わっていました。
このビーチはウミガメ遭遇率が高いそう。この日もシュノーケルしていた人が「ウミガメが見れた!」と喜んでいました。
ニシ浜には無料で利用できるトイレや更衣室&シャワーがあるので安心して遊べます。また常時営業しているかどうかは分かりませんが、ニシ浜の入口付近にある「ペンション最南端」の庭先でシュノーケルセットなどのレンタルもありました。
ちなみに「ニシ浜」の「ニシ」とは方言で「北」のこと。私はてっきり西側にある浜のことだと思っていました。
写真右奥に写る防波堤は港から歩いて行けます。ニシ浜の絶景が臨めるので帰りに寄ろうと思っていたけど、時間がなくていけませんでした。
まとめ
みどころをサクッと自転車で周るのであれば3時間もあれば十分だと思います。
我が家は何も考えずに西へ東へ効率悪い周り方をしたし、せっかく日本最南端の島に来たのだからとニシ浜で波照間ブルーの海を見てのんびり過ごしたので、7時間くらい滞在していました。
電動アシスト付き自転車だったので、坂道もラクラク。もし普通の自転車だったら、空港は見に行ってなかったかも?
次に訪れる時は絶対にニシ浜でシュノーケルしたいな。