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黒川温泉 旅館 山河宿泊記。お部屋や食事、温泉など

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熊本県の黒川温泉にある「日本秘湯を守る会」会員の旅館 山河に宿泊しました。
黒川温泉の端っこにひっそり佇む趣のある温泉宿で、ゆったりと温泉を堪能してきました。

アクセス

熊本県の北東に位置する黒川温泉。熊本市内から車で2時間弱、熊本空港からだと1時間半くらい。
公共交通機関だと熊本駅や熊本空港から黒川温泉行のバスがありますが、3時間くらいかかるようです。黒川温泉のバス停からは少し離れているけれど、予約時に連絡しておけば無料送迎があります。
黒川温泉の西端にあり、温泉街からはおよそ2kmくらい離れているため、とっても静か。ただし、周りにお店はないので、飲み物やおつまみなどは早めに購入しておきましょう。ちなみに、一番近いコンビニまで車で15分くらいかかります。

ロビー

「日本秘湯を守る会」の提灯が吊るされた玄関を入ると、正面に昔ながらのレトロなフロント、奥には喫茶コーナー。

フロント横の喫茶コーナーでは一日中フレーバーウォータの提供が。
また、朝はコーヒーの用意もあるので、朝食後は暖炉の前でコーヒーを頂きました。

フロント正面には薪ストーブと囲炉裏があり、ここでチェックイン。窓の外には小さな小川が流れている中庭があり、とっても良い雰囲気。

チェックイン時にはお茶とお饅頭を頂きました。
また、2021年11月宿泊時は新型コロナウィルス対策として部屋にアメニティが一切用意されていません。チェックイン時にアメニティ一覧から欲しいものをチョイスする形式になっていました。ブラシやシェーバーなど基本的なものの中から、我が家は歯ブラシのみ頂きました。

お部屋

山河にはフロントがある母屋の他、東棟、西棟、離れがあります。
宿泊したのは母屋の2階にある一番スタンダードな8畳の和室。広縁からは山の風景が楽しめます。
テレビが少し小さめなのが残念。テレビの下にはセーフティーボックスがあります。

広縁には洗面台と流し、流しの下には空っぽの冷蔵庫。電気ポットとお茶セットもあります。

入口入ってすぐ横にウォシュレットトイレ。
クローゼットの中には浴衣やタオル、お風呂に行くときに荷物を入れていけるカゴバック。

温泉

山河では2つの自家源泉から100%かけ流しの温泉を楽しめます。
3000坪の敷地内に露天風呂(男女混浴・女性専用)、内風呂(男女別)、3つの貸切風呂と全部で7つのお風呂があります。
写真中央の道をまっすぐ進むと露天風呂、右に行くと貸切風呂(桧風呂と石切風呂)、左に行くと足湯・囲炉裏・ロッカーや自動販売機があります。もう一つの貸切風呂・六尺桶風呂は玄関を出て駐車場へ上って行く坂道の途中にあります。

囲炉裏や足湯もとっても雰囲気があってよい感じ。ここでのんびりするのも気持ちよさそうだけど、今回は露天風呂や貸切風呂巡りに忙しくてゆっくりする時間がなかったのが残念。

露天風呂(四季の湯)

露天風呂はナトリウム塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉、利用時間:6:00〜22:30(立ち寄り湯は8:30〜21:00)。
混浴露天風呂・もやいの湯と女性専用露天風呂・四季の湯の2つがあります。
混浴は露天風呂だけではなく、脱衣所も男女一緒。なので、利用する勇気はありませんでした。せめて脱衣所が別なら、ちょっとくらい覗いてみたかったな。
利用したダンナ曰く、混浴は露天風呂の入口付近から見えるとのこと。少し上を走っている道路からも木々の隙間からなんとなく見えそうらしいので、女性が利用するにはかなりの勇気が必要です。

女性専用露天風呂・四季の湯は敷地の一番奥、小さな小川を渡った先にあります。
その右隣の道路側が混浴のもやいの湯。

開放的でとっても気持ちの良い露天風呂。少し青みがかったお湯は鉄分を含んでいるのか湯船の石が赤く染まっていました。
すぐそばを旅館内を流れる小河が流れているので、せせらぎを聞きながらゆったりと入浴。訪れた11月中旬は紅葉の真っ最中。屋根があるのは脱衣所と写真奥に映っている東屋だけなので湯船の中には落ち葉がいっぱい。それもまた風情ですね。
女性用の露天風呂は外から見えないように塀で囲まれていることが多いけど、ここは360度自然に囲まれていて景観はばっちり。森林浴しながら温泉に入れるので最高に気持ち良かったです。
ただ、人気なのか日中は日帰り入浴の方々で混雑する時間帯もあるので、ゆっくり入りたければ早朝または夜がおすすめです。

湯船から見た脱衣所。囲われてはいるけど開放的なので、着替えてるときは少し寒いのが難点。これから冬になるとますます寒くなるので、覚悟が必要ですね。

内風呂(薬師の湯)

2本の自家源泉を混合した内湯は単純硫黄泉、利用時間は6:00〜24:00。
男湯は岩風呂、女湯は桧風呂、時間帯による男女の入替はなし。
どちらの内湯も洗い場が2つしかないので、混雑するとしばらく待たないといけないのが難点。お湯は熱め、露天風呂とは異なる源泉で、硫黄の香りがほんのり漂っていました。
アメニティはシャンプー、コンディショナー、ボディソープのみ。脱衣所にもクレンジングや化粧水などの基礎化粧品はありません。忘れずに持参しましょう。また、脱衣所のドライヤーは風量弱め。部屋のドライヤーの方が強力でした。

貸切風呂

貸切風呂は予約制ですが、桧風呂と石切風呂は夜22時以降(翌朝含む)はフロントに鍵が置いてあり、空いていれば自由に入浴可能。
六尺桶風呂は人気なので、予約必須です。
3つの貸切風呂には洗い場もあります。

六尺桶風呂

一番人気の半露天の貸切風呂。利用時間は7:30〜10:00、15:00〜22:00。
せっかく景色が良いのなら明るいうちに入りたいと思い、チェックイン時に予約しておきました。
湯船につかるとちょうど正面の木々が赤く色づいていてとっても綺麗。木の柵の向こうには田の原川が流れているので、せせらぎを聞きながらリラックス。
貸切時間は1時間なので、ビール持参でのんびりと堪能しました。

桧風呂

利用時間は6:00〜10:00、15:00〜24:00。
内風呂だけど、窓を開けると色づいた木々の景色を堪能できます。ただし、ちょっと上には道路があるので、注意が必要。夜や早朝なら問題なく景色を楽しみながら入浴できます。お湯は少し熱めでした。

石切風呂

利用時間は6:00〜10:00、15:00〜24:00。
こちらはヒノキ風呂より景色はイマイチ。露天風呂へと続く通路側にあるので、木々に覆われていると言っても窓を開けると人目が気になるかも?でも、お湯はぬるめなのでゆっくり浸かれます。

食事

夕食

夕食はお部屋で、魚メインでした。

まずは食前酒と旬菜。
食前酒は梅酒石榴サワー、甘すぎず美味しく頂きました。
旬菜は写真左下から時計回りに、燻し乾酪、銀杏豆腐・海月松前和え・菊花浸し、梅酒、柿の葉寿し・芋名月・鮎当座煮・大黒湿地・胡桃飴煮。
燻し乾酪(チーズ)が濃厚で美味しかったです。

焼物:山女魚塩焼き。
これが本当に美味しかった。全然臭みもなく、身がほっこりしていて今まで食べた川魚の中でダントツに美味しかったです。

蓋物:穴子綿秋蒸しと焼き茄子
替鉢:鰻、鮎風干し揚げ、松傘南京、川海老、伏見甘長、湯葉餅、零余子、栗煎餅、松葉、稲穂
穴子が大好きなので綿秋蒸しはなめらかで美味しかったけど、もうちょっと穴子が入ってると嬉しかったな。
替鉢はちょっと変わった料理で食感が楽しかった。もちろんお味もグッド。

台の物:蕎麦茸鍋
御飯:小国米あきげしき
香の物:自家製盛り合わせ
水菓子:黒胡麻ムース、梨、柿
〆にお蕎麦と御飯ってボリューム満点かと思いきや、スルッと食べれます。デザートも甘すぎずさっぱりしているので美味しく頂きました。

写真にはありませんが、旬菜の後に造里(鱒・雅鯛・鮪)と椀物(菊花薄葛仕立ての海老真丈)があり、ボリューム満点でビールや利き酒セットと共にすべて美味しく頂きました。

朝食

朝食は一階フロント奥の大広間にて。
御飯やお味噌汁、卵焼きに焼き魚のほか、からしレンコンもありました。ここのからしレンコンはからしが強すぎず美味しかったです。

山菜や焼き味噌、蒸し野菜。
米味噌をベースに鶏肉や山椒などを加えた焼き味噌はこちらの宿の名物。熱々ご飯の上にのせて食べると、ご飯が進むらしい。残念ながら私は味噌が苦手なので、すべてダンナの胃の中に納まりました。

まとめ

温泉街からは少し離れたところにあるので、静かでのんびりと過ごせました。
ただ、黒川温泉は「入湯手形 」を購入すると、「黒川温泉一旅館」にある28か所の露天風呂のうち、好きな3か所に入浴できるため、時間帯によっては露天風呂が混雑します。
「入湯手形」による入浴時間は基本8:30〜21:00と普通の温泉の日帰り入浴に比べると時間がゆったりと設定されています。
なので、露天風呂は夜か早朝に入浴し、チェックイン後は貸切風呂や内湯を楽しむのが良いかも?

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旅のなか

SFCとJGCを取得。快適旅ライフを送るべく、陸マイル活動を頑張っています。旅やマイルについて気ままに綴っています。 詳しくはこちらをご覧ください。