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屋久島☆縄文杉トレッキング。樹齢3,000年以上の屋久杉に会いたい

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屋久島を訪れた最大の目的は、やっぱり何と言っても縄文杉に会いに行くこと。
往復10時間のトレッキングになるので、1年以上前からコツコツ体力づくりを開始しました。
当初5月に訪れる予定だったけど、新型コロナウィルスの影響で緊急事態宣言が出され、やむを得ずキャンセル。
9月に予約を変更したら、未曽有の台風がやってくるとのことでまたまたキャンセル。
3度目の正直で12月にようやく会いに行けました。

縄文杉トレッキングコース

屋久島ガイド協会Webサイトより引用

縄文杉トレッキングは片道約11km、往復約22km、時間にして8〜10時間のハードなトレッキング。その大半は平たんなトロッコ道。荒川登山口から大株歩道入口までおよそ8.1kmもトロッコ道が続きます。
大株歩道入口から縄文杉までは約2.5km、標高差は370mくらいなので、そんなに大変な登山ではないけれど、総距離が長いのでやっぱり体力は必要です。

服装と持ち物

訪れたのは12月初め。
荒川登山口の標高は600m、縄文杉は1,300m。平地よりも8℃くらい気温が低くなるけど、歩いていると暑くなるので、調整できるように脱ぎ着しやすい服装にしました。

上は速乾性・通気性に優れているインナーの上にTシャツ、フリース、ゴアテックのジャケット。
下はタイツに防水加工のパンツ、トレッキングシューズ。
その他にネックウォーマーと手袋。念のためダウンジャケットも持っていきましたが、ダウンは使用せず。

ゴアテックジャケット

持ち物はトレッキングポール、リュック、リュック用レインカバー、カッパ(パンツのみ)、タオル、飲み物、お弁当、行動食(チョコやカロリーメイト)、ティッシュなど。

私たちは持って行ってなかったけど、他の人が使っているのをみて、折り畳みマットがあれば便利だなと思いました。
早朝、小雨が降ってベンチが濡れていたので、ご飯を食べる時パンツが濡れると思い、ビニール袋の上にタオルを敷いて座ったけど、しばらく座っていると冷えてきたので、マットを持っていくと便利だと思います。

折り畳みアルミマット

荒川登山口への移動方法

例年、屋久杉自然館から荒川登山口まで運行している荒川登山バスは12月〜2月末まで運休となりますが、2020年はGotoトラベルキャンペーンの影響で、例年より観光客が多かったため、12月13日まで本数を減らして運行していました。

バスチケットは当日屋久杉自然館のバス停でも購入できますが、前日に安房にある観光案内所で購入しておきました。
バス料金:1,400円(往復)
山岳部環境保全協力金:1,000円
乗車時間:約40分

チケットを購入すると簡単な地図が貰えます。
また、協力金を払うと木のキーホルダーが貰え、それを協力店で見せると何かサービスが受けられるそう。サービスの内容は協力店によって異なるようですが、一度も利用しなかったのでどんなサービスかは不明。
詳しくはこちらでご確認ください。

バスは5:00、5:40、14:00発の3本。5:00発を目指して4:30にホテルを出発したけど、受付時点で残り1席。残念ながら5:40発となったので、バスチケットを乗車券に引き換えて、車に戻り仮眠。

荒川登山口

復路に撮影

屋久島自然館から登山バスに乗り、約40分で荒川登山口に到着。
ここで朝食を食べているグループもいましたが、まだあんまりお腹は減ってなかったので、身支度を整え、6時半前に出発。

まだ真っ暗な中、懐中電灯の明かりを頼りに歩きだします。
スマホのライトでも十分だと思うけど、ヘッドライトがあると両手が使えて便利。

ヘッドライト

歩き始めて30分くらいで小雨が降り始めてきたので、リュック用レインカバーを装着しました。
そんなに激しい雨じゃなかったので、防水加工のパンツとゴアテックのジャケットで十分対応できました。
帽子は持って行ってなかったけど、ジャケットのフードをかぶっていれば雨はしのげました。

7時過ぎあたりから少しづつ明るくなり始め、スタートから1時間もするとすっかり明るくなり、周りの景色を楽しむ余裕が出てきたけど、トロッコ道は単調で退屈。
また、雨のせいで線路の真ん中に敷いてある木が滑りやすくなっているので、注意しながら歩きます。
1時間くらい歩くとお腹が減ってきたので、少し広くなっているところで朝食タイム。前日購入しておいたおにぎりを頂きます。

スタートしてから1時間半くらい、楠川分かれを少し過ぎたあたりのバイオトイレに到着。
この先、大株歩道入口まで1時間くらいトイレはありません。

スタートから2時間20分、8時45分にトロッコ道終点の大株歩道入口に到着。
ここが最後のトレイになります。この先、縄文杉までは携帯トイレブースはあってもトイレはありません。往復4時間以上かかるので、トイレはここで済ませておきましょう。
少し休憩し、9時に出発。ここからようやく登山スタートです。

大株歩道入口から約20分でウィルソン株に到着。
ピークシーズンは行列ができるというウィルソン株内部にも待つことなく入れました。
中に入ればどこからでもハートに見えるわけではなく、見えるポイントは1か所だけ。先に撮影している人の様子を見ながら、ポイントを確定しました。

ウィルソン株を通過すると、恐怖の階段地獄が始まります。
トロッコ道を8kmくらい歩いてきて疲労がたまった体にムチ打ちながら、がんばって階段を上ります。
階段が本当に長くてつらい。上りも辛いけど、下りも膝をやられそうで不安。

階段を上ったと思ったら少し下るり、また階段を上る、の繰り返し。
せっかく上ったのに下るんかい!と何度も突っ込みを入れながらかんばって進みます。
途中、苔むした癒しスポットが現れるとホッと一息。
このころはガスが幻想的な雰囲気を作り出しているなあなんて、楽観的に考えていたけど...

頑張って登ること約2時間、10時40分、ようやく屋久杉に到着。
が、雨は止んだけどガスがすごくて、もやって縄文杉がはっきり見えない...
もやって幻想的でいい雰囲気、なんて思っていた自分が滑稽に思える。

靄の向こうにぼんやり見える縄文杉。近づくことは出来ず、展望デッキから眺めるだけなので、大きさがいまいちわかりずらいけど、やっぱり存在感バツグン。その姿は圧巻です。

展望デッキは2か所あり、正面と横から縄文杉を眺めることができます。
横から見た方が縄文杉の大きさがわかりやすく、その大きさに圧倒されました。

しばし縄文杉を堪能し、11時頃下山開始。
途中、休憩できるようにベンチを設置してあるところが数か所あるので、そこでお弁当を頂きます。

ガイドツアーを利用している人たちを見ていると、ベンチが設置してある休憩所(のようなところ)に荷物をおいて、身軽になって縄文杉まで登っていました。
そういえば登っているとき、人はいないのに木の根元にリュックがたくさん置いてあるなぁと思ってたんだよなぁ。なるほど、そういうことかと納得しました。

復路は少し余裕ができたので、周りの風景や苔を見ながら下山。午前中に降った雨で苔のグリーンが一層鮮やかになってとっても綺麗。

12時30分ウィルソン株、12時50分大株歩道入口に到着。
ここまでは順調。確かに疲れはあるけれど、周りの景色に癒されてそこまで辛さは感じなかった。
ただ、ここからが地獄。往路は体力もまだまだ十分にあるし、これから縄文杉に会えると思うと、単調なトロッコ道も頑張って歩けました。でも、復路はただただ単調で辛い。
何度もあのカーブを曲がったらゴールが見えるのでは?と思っては裏切られ、周りの景色も代り映えしないから飽きてきて、ただただつらいウォーキング。
道は平たんなので、体力的にはそんなに大変ではないんだけど、終わりの見えないトロッコ道は精神的につらかった。
次のカーブの先にはゴールが待っている、と何度も自分に言い聞かせては裏切られること数回、15時10分、ようやく荒川登山口に到着。
終わったー。約9時間に及ぶトレッキングがようやく終了。管理棟が見えた時は本当にうれしかったです。

まとめ

思っていた以上に過酷だった縄文杉トレッキング。
登山自体は2.5km、約4時間なのでそんなに大変ではないけれど、大株歩道入口までのトロッコ道が過酷でした。
単調な道だし、風景も大きく変化しないので、ずっと同じ場所を歩いているような気がして、歩いても歩いても時間が経たない気がするんですよね。

でも、この先どんなに観光客が増えても、山を切り開いて道を開発することなく、この過酷なトロッコ道は残して欲しい。
大変な思いをして歩いていかなければ縄文杉に会えないからこそ、会えた時の感動は大きい気がします。
それに、開発したら屋久島の自然形態が変わってしまいそうだし。
いつまでも、このままの自然を守り続けて欲しいな。

ガスで靄ってて縄文杉がはっきり見えなかったのは少し残念だけど、雰囲気は十分に堪能したし、たくさんの屋久杉に会えたので満足。とっても充実した1日でした。
ガスで靄っていない縄文杉を見るために、もう一度晴れた時に縄文杉トレッキングに挑戦するかと言われると、答えは「No」。
もう二度とトロッコ道は歩きたくない(笑)

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旅のなか

SFCとJGCを取得。快適旅ライフを送るべく、陸マイル活動を頑張っています。旅やマイルについて気ままに綴っています。 詳しくはこちらをご覧ください。

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